1、『おふろのルックみがき洗い』で磨く

ヘッドライト黄ばみ落としは専用品も多数売られていますが、カー用品というものはとにかく高いです。
そこでネットを検索していると、『おふろのルックみがき洗い』が良いという動画を見つけ即行薬局へ。
ヘッドライトの汚れを軽く水洗いした後、ルックを雑巾に取り5分程度磨き、一旦洗い流してさらに5分程度磨き続けました。
円を描くような磨き方と縦横斜めの磨き方をミックスし、最初は強めの力で磨き、徐々に力を弱めていくという磨き方です。
結果、雑巾にごっそりと黄ばみが取れました! 『おふろのルックみがき洗い』、おそるべしです!
最後はヘッドライトに残ったルックを洗い流し、乾いたぞうきんで水をふき取って完了です。
ルックを洗い流す際は、スポンジ等は使わず、水を掛けながら手のひらでなぜるようにして洗うと楽でした。
参考したYouTube動画
2018/03/17
https://youtu.be/sGj2CDFFMw4
クロワークス KUROWORKS,
ヘッドライトの黄ばみを家庭用品で磨いてみた結果...ピカール以上の簡単除去アイテムを発見!!【ガレージライフ】
2018/03/17
https://youtu.be/sGj2CDFFMw4

写真で比較してみると、効果は一目瞭然です。
全体に黄ばみがかかり、反射板の形状や電球の形状はピントが合ってないようにぼやけています。
ルックで磨くと、見事に透明度が復活!
これは夜になるのが楽しみです!
『おふろのルックみがき洗い』は約200円で購入し、ライト清掃に使用した分はおそらく10円分くらい。
『おふろのルックみがき洗い』には言うまでもなく紫外線カット剤は入っていないため、いずれまた黄ばんで来てしまいますが、3か月に1回磨くとしても1本で5年使える計算になります。
専用清掃剤は1000円を超える物もある中、コスパが良すぎます。
(実際はお風呂掃除で消費するため、同じルックを5年使うわけではありません)
ドラレコで比較
実際に走ってみると、これはすごい!安心感が全然違います。おふろのルックみがき洗い、恐るべしです。
とはいってもプラシーボ効果の可能性が考えられるため、ドラレコ映像で確認してみると、確かに明るくなっています。
同じコースを走行し、同じ場所で静止画で抽出して並べてみました。
1、ドラレコについて
撮影に使用しているドラレコは comtec HDR-352GHを使用しています。設定は下記のとおりとしています。(カッコ内は選択していない選択肢を示します)
- 録画サイズ:Full HD(/HD/SD)
- 画質:高画質(/低画質)
- 画像補正:WDR(/HDR)
- カメラ輝度補正:標準(/暗い/明るい
ドラレコの性質上明るさ(カメラでいう絞り)は自動で変わってしまうため、ライトに照らされない部分の移り方が同じに見えるタイミングで切り出しています。
2、ロービーム -カットオフライン-
まずはヘッドライトレンズを磨くことで「曇りが取れた」ことの一番効果がわかり易い「カットオフライン」を確認してみます。
これは非常にわかり易いです!
afterの方をご覧いただくと、右下がりに光が切れているラインがお分かりいただけます。
一方、beforeではボヤっとしているだけです。
ロービームは日本語では「すれ違い用前照灯」と呼ぶように、対向車がまぶしくないような配光となっており、バルブ(電球)内のレンズとヘッドライト本体の反射鏡の働きにより対向車線側は上まで照らさないようになっています。
ヘッドライト表面が劣化してくると、せっかくヘッドライト内部できれいなカットラインを作っていても、ヘッドライトから光が出てくる段階で光が散乱してぼやけてしまい、最終的にきれいなカットラインは出てきません。
さらに曇りが進行すると、やがてすりガラスを通したようにランダムに散乱し、対向車からみてまぶしくなってしまう恐れもあります。
3、ロービーム -先頭走行-
次に対向車の関係でロービームで先頭を走るパターンです。どこから何が飛び出してくるかわからないパターン、一番嫌なやつです。
それでは、直線とカーブの2パターンを見ていきます。

よくある40km/hの道路です。
左側は田んぼ、右側は植え込みとなっており、街の明かりがないく非常に路面が暗くなっている箇所です。
「40」の数字の前あたりを比較してみますと、ヘッドライト清掃の効果が良く分かります。
beforeは色が暗く、黄ばみの影響で黄色っぽい色になっています。
afterではみがき洗いによりヘッドライト表面の透過率が復活したことで明るくなったのみならず、黄ばみが落ちたことで白っぽくて見やすい光になっているのがお分かりいただけるお思います。
例えるならば、豆電球式の懐中電灯の電地を新品に交換したような気持ちよさがあります。
続いてカーブでの様子を見てみます。

まずはガードレール手前の色に注目します。
ガードレールがカーブしているため、ヘッドライトで直接照らされますが、元の色が白であるため白飛びしていな部分ではライトの色が良く分かります。
ヘッドライト清掃前は、黄ばみの影響で黄色っぽい光になってしまっていることが良く分かります。
車両通行帯のラインも、明るく照らされて見やすくなった印象です。
また、街灯付近で左から細い道路が交わっており、ガードレールが途切れている部分があります。ヘッドライトの明るさが復活したことで若干ですが見えやすくなった印象です。
このような場所では無灯火自転車が飛び出してくる可能性があります。写真の例では街灯が設置されていますが、街灯がない場合ではヘッドライトの明るさが重要になって来る場所の一例です。
4、ハイビーム -路地裏-
「対向車なし・前走者なし・狭い路地裏」というパターンでハイビームも比較してみます。
街灯が設置されておらず暗くて狭く、「ヘッドライトの明かりが頼り」という場所の例です。
右手奥に見える住宅の壁を見比べてみると、ヘッドライトを掃除した後は明るく照らされていることが見て取れます。
ハイビームにはロービームとは異なりカットオフラインはなく、「いかに遠くまで前方が見えるか」が安全に走行するために重要になってきます。
街灯がない場合の夜間走行時では、ヘッドライトから出た光が対象物で反射し、対象物で反射した光がドライバーの眼まで帰ってくることで物が見えています。
自車から対象物の間を光が往復しているということで、2倍遠くまでの対象物を見るためには光は4倍の距離を進まなければなりません。
光は光源から遠くなるほど散乱により減衰しますから、遠くまで見えるためにはいかにヘッドライトから明るい光を出すかが重要になってきます。
電球のフィラメントが発する明るさが一定とすると、ヘッドライト表面が黄ばみ・曇りが進行すればするほど、ヘッドライトから光が出る時点で吸収・散乱されて前方へ行く光量が低下してしまい、結果的に見える距離は短くなってしまいます。
Sponsored Link
以上、ヘッドライト清掃の効果を、「夜間走行時の見えやすさ」の点から見てきました。
ヘッドライト掃除というと、昼に見たエクステリアの目がきれいになったかどうかが注目されがちですが、明るさを確保する点からも大きな効果があることが確かめられました。
ヘッドライトが黄ばんできたけれども見た目は気にしないという方も、交通安全の観点から「おふろのルックみがき洗い」によるヘッドライト掃除をされてみてください。