免許証をタッチしないと
運転できない車載システム
Driver's License Checker and Starter
運転免許証の有効期限を確認して、有効な免許である場合のみエンジン始動可能にする車載システムです
※ネタでスタートアップ企業風のデザインにしていますが、電子工作の作品紹介ページです
認知症高齢者による事故防止に
DLC Starter開発のきっかけとなった、私の地元で起きた話
認知症により免許を返納した高齢の方が、「免許を返納したこと」も忘れてしまい運転
キーを隠しても「昔の記憶」は残っており家中を探し出されてしまう
農家で家族の仕事に欠かせない軽トラを売却することはできない
DLC Starter を取り付ければ、キーを回しても免許証が無ければエンジンはかかりません
※盗難や意図的な無免許運転を防止することはできません
・従来型免許証は暗証番号による認証をしないため他人の免許証でもエンジンがかかります
・DLC Starter故障時や災害避難時を想定し、電源ケーブルを抜くだけで「エンジンがかかる」側で解除される設計としています

2枚持ちでのうっかり不携帯防止に
タッチ時に従来免許証・マイナ免許証を自動判定
通勤用カバンは従来免許証、週末用カバンはマイナ免許証
仕事帰りに病院に寄るためマイナ保険証を通勤カバンに移し、そのまま週末に
DLC Starter を取り付ければ安心です
※マイナ免許証は有効期限を読むだけでも暗証番号が必要なため、DLC Starterへ暗証番号を事前登録しておく必要があります

設定はスマホからワイヤレス 専用アプリは不要
マイナ免許証の暗証番号設定、有効期限確認用のカレンダー設定はスマホからワイヤレスで実施
ブラウザからアクセスする形式ですから専用アプリは必要ありません
※従来型免許証は暗証番号認証なしで有効期限読み出しができるため、暗証番号設定はマイナ免許証のみとなります

有効期限読み上げ機能でマイナ免許証でも安心
券面に免許証の有効期限が表示されないマイナ免許証
DLC Starterが、ETCのように毎回有効期限を音声で読み上げます
免許更新の予約が取れないかも!と不安な場合
DLC Starter内部のカレンダーを意図的に進めておけば
実際の有効期限より前倒しで運転できないようにすることも可能です

DLC Starter 回路図
・このサイトを参考に製作し、火災、感電、交通事故等がおきましても筆者は一切責任を取ることはできません。必ず自己責任で実施してください。
・認証のない無線機器の使用及び技適付き無線機器の改造は法律により禁止されています。
RC-S660/Sそのものの分解改造や、たとえコマンド互換性があっても日本国内の型式認証を受けていない外国製のNFCカードリーダを使用することは電波法違反となります。
・本機は盗難防止を目的としたものではありません。
従来免許証は暗証番号の事前登録なしで誰の免許証でもエンジン始動します。
電源を抜いて無効化した場合はエンジンが始動できる側になります

DLC Starter ソースコード
Arduino Uno R4 WiFi + PlatformIO 環境用のコードをGitHub で公開しています。ハードウェアはArduino を使っていますが PlatformIO 前提のコードになっており Arduino IDE ではビルドできません。
リンク:https://github.com/hmpow/DLC_Starter
コードは、免許証の仕様書V10を元に作っています。
「免許証 仕様書V10」でGoogle検索すると、警察庁が公開している『原議保存期間 5年(令和12年3月31日まで)』pdfをダウンロードできます。
マイナ免許証から有効期限を読み取るNFCコマンド操作部分を Qiita に書きました。よろしければご覧ください。
マイナ免許証からNFCコマンドを叩いてデータを読み取ってみる